自分に合う勉強法を選ぶには、現状把握と客観的視点が必要。
勉強法を「こなすこと」が目的になっていないか、定期的に見直すことが重要。
はじめに:大事なことを忘れていませんか?

こんにちは!ゴロ助です。
国試が近づくにつれて、SNSや検索窓に手が伸びるようになりますよね。
私も“自分のやり方で大丈夫なのか”という不安から、
「薬剤師国家試験 勉強方法 8月」「過去問 何周」と、何度も検索しました。
そして、合格者の勉強法を参考にしているうちに、こんな感情が湧いてきました。

このままじゃ受からない。
合格した人の勉強法をやれば、きっと安心できる…
そうしていつの間にか、私は大事な視点を見失っていきました。
大事なことは、
「どの勉強法が一番すごいか」ではなく、どの勉強法が“今の自分”を合格に導けるか
「何をやるか」「何周するか」よりも、自分が合格するために何が必要か
「いつ始めたか」よりも、自分が合格に間に合うためにどれだけの時間が要るのか
「合格者がやっていた」から選ぶのではなく、自分が“使いこなせる”か
“当たり前”のことなのに、不安なときほど頭から抜けてしまうのです。
ゴロ助の不合格経験談:真似しただけでは伸びない


私が学生時代選んだのは、成績上位者の勉強法。
ですが、それは自分の時間・タイミング・スピードには合っていませんでした。



全然終わらない。
でも、これをやりきれば成績が伸びるはず…
そんな焦りの中で、私は手順を省略し、「できるところだけ」をやるように。
しかし結果は、やったはずの範囲でさえ点が取れないというもの。
- 合格者のやり方=自分の合格ルートとは限らない。
- 表面的なアレンジは失敗を産む。
そう痛感しました。
対策案:自分に合った方法を見つけるために


国試合格に向けて私たちが目指すべき到達点は、
本番当日に合格ライン以上の正答を導き出せるようになること
到達点に達するために、何が必要かを忘れないように勉強していきましょう。
とはいえ、意識していたとしても、
合格に到達できる自分に合った勉強方法を見つけることは難しいですよね。
本当の意味で自分に合った勉強方法を見つけるためにどうすればよいのでしょうか。
対策案①プロに頼る


なんといってもこれです。
勉強方法全般に言えてしまうことですが、
やっぱり国試のプロである予備校の先生に頼ることは間違いのない手段です。
成績下位者ほど、人を頼るべきです。
まったく予備校と関わりがない人も、
一度近くの予備校に足を運んでみても良いかもしれません。
対策案② 自分の現状を正しく把握する


勉強法を判断するには、自分の現状を正しく把握することが大切です。
例えば、以下の5点は明確にすべきです。
- 国試までの残り期間
- 実際に確保できる勉強時間(理想ベースではなく、現実ベースで!)
- 合格に必要な知識(過去問、出題基準や青本の対応表などで確認)
- 自分の得意・不得意科目(模試等で確認)
- 知識を定着させるのに必要な所要時間
確保できる勉強時間は、スーパー理想状態の自分で換算しないよう気を付けてください。
予期しないイベントや体調不良などが起きることがあります。
実際のところ、作業に必要な所要時間はやってみるまでわからないこともあります。
例えば、1周目は時間がかかるけれど、2周目以降は時間がどんどん短くなっていくなどです。
だからこそ、早めに学習を始めることは有利になります。
とはいえ、早く始めないと不合格になるわけではありません。
「明日の自分より早く始める」ことができれば、何月からでも遅くはないのです!
対策案③安易なアレンジに注意


たとえば「過去問を解く」と一言で言っても、
- 問題の出題傾向だけを把握する
- 正答だけ導き出す
- 不正解の選択肢を訂正できるようになる
- 〇△×の印をつけて、〇は2周目以降はどんどん飛ばす
……と、実はその中に多くのやり方が内包されています。
大切なのは、
- その勉強法で何を身につけないくてはいけないのか
- その方法を省略・アレンジしたとき、本当に実力がつくのか
これらをきちんと見極める意識を持つことです。
まとめ:勉強法を「こなすこと」が目的になっていないか?
「過去問○周」「合格者のこの方法」──
それ自体は、合格のためのヒントになります。
そして、実際にこれだけの勉強をしたんだと、自分の自信を高めてくれる材料です。
でも、自分の合格には何が必要か?という視点を忘れてはいけません。
「勉強法をやり切ること」ではなく、
「合格に必要な力を身につけること」のために集中する。
“勉強法をこなすこと”が目的になっていないか、
たまに意識してみてください。
目的と目標の考え方を知ると意識しやすくなります!

