こんにちは!ゴロ助です。
この記事では、私が働きながら薬剤師国家試験に挑戦して、2度不合格となった経験をもとに、
「これが薬剤師国家試験に落ちる原因になったのでは」と感じた要素
についてご紹介します。
落ちる人の特徴が気になっている人や、反面教師にして落ちたくない人の悩みに答えます。
こちらの記事で社会人と学生の違いについてご紹介しました。

この記事からもわかるように、「働きながら」の受験となると、
「勉強時間」、「勉強の質」、「メンタル」
をいかに確保できるかが重要です。
この三つに関連して、「落ちる特徴」だったと私が感じる8選をご紹介します。
こちらの記事では、勉強時間の確保の観点から、4つご紹介します。
勉強時間の確保に関して(4選)
①「断ろうとしているのに」誘いを断れない この記事です
②他人が気になる この記事です
③切り替えが苦手 この記事です
④環境の変化に弱い この記事です
メンタルの確保に関して(2選)
⑦やる気を持続できない 記事へ飛ぶ
⑧割り切れない
社会人生活には飲み会や会食などの魅力的な誘いが多く、断りづらさから勉強時間が圧迫される。
同期や先輩との比較に囚われ、「どう見られるか」が軸になると、学習意欲や行動の質が下がってしまう。
仕事・プライベート・国試勉強の境目が曖昧になると、短いスキマ時間をうまく活用できなくなる。
初めての一人暮らしや職場環境の変化は心身に影響し、勉強への集中を妨げやすい。
「断ろうとしているのに」誘いを断れない

背景・理由
新人歓迎会や送別会などの公式な集まりに加え、
「同期との飲み会」や「先輩との食事」など、
社会人になると魅力的なお誘いがたくさんやってきます。
こうした交流は、仕事の人間関係や雰囲気づくりにおいて大切であり、
参加することで得られるものも多くあります。
しかし、すべてに応じていると──
国家試験の勉強時間が徐々に削られていきます。
そして、社会人としての新しい世界が楽しいほど、
「学生時代の続き」である国試の存在が、どこか遠く感じられてしまうのです。
また、断るつもりだったのに参加してしまったことで、

勉強しなきゃいけなかったのに…
と自己嫌悪に陥ることもあります。
ゴロ助の経験談
私は当初、



飲み会は全部断る!
と決意していました。
でも、いざ誘ってもらうと嬉しくて、しかも楽しい。
気づけば、誘われた会にはほとんど参加してしまっていました。
その結果、立てていた勉強計画はどんどん崩れ、
「断れなかった自分」に罪悪感を抱いてしまったこともあります。
もちろん、悪いことばかりではありませんでした。
関係が深まった先輩たちから国試への応援をもらい、
「応援されているからこそ頑張らなきゃ」という気持ちが
モチベーションとして残り続けました。
対策案
すべての誘いを断るのは、現実的にはとても難しいです。
特に社会人1年目では、より一層難易度が上がります。
だからこそ、以下の2つの方法を意識してみるとよいかもしれません。
①「断ろうとしない」勇気を持つ
最初から「参加する」と決めてしまいましょう。
そのうえで、参加込みで成り立つ勉強計画を立てることが大切です。
現実的な計画を立てるために、予備校や講師のサポートを受けるのも有効です。
②優先順位と線引きを決めておく
勉強の時間を確保したいなら、どこまで参加するかのルールを自分の中で明確に。
「今年だけは国試に集中したい」と周囲に伝えるのも一つの手です。
誘いに全て応じるのも、すべて断るのも極端すぎるかもしれません。
大切なのは「自分にとって必要なものは何か」を見極めること。
参加するなら、しっかり楽しむ。
そして次の日からまた前向きに頑張る。
それが“息抜き”だけではなく、“前進”につながるはずです。
他人が気になる


背景・理由
社会人になると、たとえ同期であっても、
「友人」というよりは「仕事仲間」という側面が強まります。
とくに同じ職種で働く同期は、自然と比較の対象になりがちです。
同期はどんな仕事を任されてるんだろう
先輩からどう思われてるんだろう
飲み会に参加しないと「ノリ悪い」と思われるかも
そんな“他人の目”が気になり始めると、国試の勉強にも集中できなくなり、
徐々に勉強の総時間が減ってしまう…という悪循環に陥ることもあります。
ゴロ助の経験談
社会人1年目は、同期どうしが助け合いながらも、
「どんな飲み会に参加したか」
「なんの仕事をどのくらい任されているか」
「先輩からどんな評価をもらっているか」
など、あらゆることを、
なんとなくみんなが気にし合っていました。
自分が先輩の立場になって、
その違いは本当に些細なものであるということを知りましたが、
新人時代は、変に気になってしまうものです。
また、私は比較的気にしいだったので、
「国試に落ちた人」「まだ挑戦している人」として
他人からどう映っているかも気になっていました。
今思えば、勉強の軸が“自分”ではなく“他人”に向いていたんだと思います。
対策案
「他人が気になる」のは自然なことです。
でも、それに振り回されすぎると、
自分の大事な軸を見失ってしまいます。
大切なのは、「誰にどう見られるか」ではなく、
“薬剤師になりたい自分”にどう胸を張れるかという視点です。
そこで意識したいのはこの2つ:
① 国試期間は短期集中がベスト
挑戦を長引かせないためにも、「今だけは最優先で国試に集中する」と決めること。
仕事への影響を減らす近道にもなります。
② 軸を自分に戻す
他人の評価ではなく、「薬剤師として名乗れる自分」「勉強をやめた自分」──
その2人の自分を想像したとき、どちらを自分が応援したいか。
自分の中での“誇れる選択”を意識することで、
他人の視線から少し距離をとれるようになります。
“気にするべきこと”は他人の目ではなく、
まず「薬剤師になりたい」という自分の気持ちです。
周囲と自分を比べすぎず、
「本当に大切なことは何か」を思い出して、進んでいくとよいかもしれません。
切り替えが苦手


背景と理由
社会人になると、自由に使える時間は本当に限られてきます。
出勤前、昼休み、移動中、帰宅後──
そうした“スキマ時間”をどう活かすかが、国試合格のカギになります。
だからこそ重要なのが、気持ちの面と作業の面、両方での「切り替え」です。
直前までやっていた仕事や生活のタスクをうまく断ち切り、
気持ちも勉強モードに切り替えることが、時間の最大化につながります。
そして、仕事も勉強も、休まず続けることはできません。
どちらも全力でやろうとすると、心身ともに限界がきてしまいます。
休むときと作業するときの切り替えも重要です。
ゴロ助の経験談
私自身、学生時代から「切り替え」がとにかく苦手でした。
勉強しようとしても、なんとなくスマホを見て時間が過ぎる。
休憩のつもりが、気づいたら数時間たっている。
社会人になっても、仕事のことが頭から離れず、
帰宅してもなんとなくソワソワして勉強に入れない。
特に大変だったのが、「仕事の自己学習」と「国試の勉強」の切り替えです。
どちらも“学習”だけれど、目的も内容もまったく違う。
どちらも時間の許す限りやるべきだからこそ、
こっちをやれば、あっちが気になって、中途半端になっていく。
集中できていない時間だけが過ぎていくことがよくありました。
対策案
私も正直、いまだにうまくできない部分です。
ただ、今振り返って思うのは、
「自分がなぜ切り替えられないのか」を分析することの大切さです。
たとえば:
- 時間をダラダラ使ってしまう人は、タイマーで強制的に区切る
- スマホに気を取られやすい人は、別の部屋に置く・アプリ制限をかける
- 環境に引きずられる人は、カフェや図書館など場所を変える
ポイントは、自分の「弱点」にあわせて工夫すること。
小さな切り替えの成功体験を積み重ねることで、
少しずつ自分のリズムを作れるようになっていきます。
環境の変化に弱い


背景と理由
社会人としての生活が始まると、職場・人間関係・住環境など、
あらゆるものが一気に変化する人もいます。
初めての一人暮らし
幅広い年代や職種の人との関わり
配属や異動など、定期的に訪れる環境の切り替わり
これらはすべて、新鮮で刺激的である一方、
心と体に負荷がかかる要因でもあります。
特に、変化に敏感な人は、そのストレスが積もることで、
気づかぬうちに体調不良や集中力の低下を引き起こしてしまうこともあります。
ゴロ助の経験談
私自身が、社会人になって初めての一人暮らしを始めたとき、
精神的にも肉体的にもかなりしんどさを感じました。
慣れない環境での生活に疲れ、体調が崩れ、
土日はずっと寝込んでしまい、
勉強どころではない日々に悩んだこともあります。
「やらなきゃ」と気力はあっても体がついてこない──
そんな時期がしばらく続きました。
対策案
すぐに変化に強くなるのは難しいかもしれません。
でも、次のような小さな積み重ねで、
少しずつ対応力を上げていくことは可能です。
①生活のリズムを整える
まずは、毎日の起床・就寝時間、食事の時間をできるだけ固定することで、
生活に“基準点”をつくることが大切です。
②軽い運動で体力と気力を養う
ストレス耐性を高めるには、体力づくりも効果的。
無理のない範囲でのウォーキングやストレッチでも、
心身の安定につながります。
③頼れる人・場所をつくる
孤独を感じやすい人は、オンラインでもいいので、
同じように国試を目指す仲間や、
情報交換できる場所を確保しておくのがおすすめです。
環境の変化に弱いことは、決して「悪いこと」ではありません。
ただし、その影響が“勉強を止めてしまう原因”になってしまわないように、
あらかじめ心と体の準備をしておくことが大切です。
まとめ
今の生活の中で、何を変えれば勉強時間を生み出せるか。
他人の評価に揺れず、どうすれば「自分の軸」を取り戻せるか。
勉強時間の確保の弊害になっていることを洗い出して、
自分に合った対策を立てていきましょう。
続いて、「勉強の質」の確保に関する落ちる特徴についてご紹介します。