こんにちは!ゴロ助です。
私は、学生時代と社会人になってから、
両方の立場で薬剤師国家試験に挑戦しました。
その中で感じたのは──
「学生のときとは、同じ勉強でもまったく勝手が違う」ということ。
これから社会人として国試を目指す方や
社会人になってから受かればいいやと考えている現役生に向けて、
社会人と学生との違いを整理しました。
どれも、事前に知っておくだけで心構えや対策が変わると思います。
勉強時間の確保が難しい
- 本業のある社会人は、自由に使える時間が朝や夜に限られる。
- スキマ時間の活用と質の高い勉強が重要。
まとまった休みが取りづらい
- 学生の長期休暇と違い、社会人は休暇取得に制限がある。
- 試験直前の有休確保には職場との調整が必要。
生活リズムが乱れやすい
- 飲み会などで生活が不規則に。
- 集中力・記憶力に影響するため、リズム管理が重要。
仲間の不在による孤独感
- 学生時代のような同じ目標の仲間が周囲にいない。
- 孤独になりやすく、自分を鼓舞する力が求められる。
仕事には責任が伴う
- お金をもらって働く以上、成果が求められ、勉強より仕事を優先しがち。
- 仕事と勉強の切り替えがカギ。
国試への“本気度”が問われる
- 限られた時間・体力の中で合格するには、「やり切る覚悟」と優先順位を明確にする意識が欠かせない。。
1.勉強時間の確保がむずかしい

学生時代は、授業の合間や長期休みにまとまった勉強時間を取れました。
一方、社会人になると本業があるため、自由に使える時間は朝か夜の数時間だけ。
「仕事が終わってからの疲れた状態で集中する」のは想像以上に大変です。
また、朝と夜に自由時間があるといっても、
同期や先輩が、仲良くなるために飲み会や遊びに誘ってくれることもあります。
さらに職種によっては、資格の習得や会社独自の試験が課される場合もあります。
そのため、仕事に関する自己学習の時間も必要です。
スキマ時間の活用と短時間でも集中できる環境作りがカギです。
2.まとまった休みが取りづらい

学生時代の春休み・夏休み・冬休みは、まさに“勉強のゴールデンタイム”です。
しかし社会人には連休を取るための調整が必要で、簡単には確保できません。
とくに試験直前に「休みが取れるかどうか」は、かなりのプレッシャーになります。
早めに上司に相談する、信頼関係を築いておくなど、
「休みをとるための」計画的な準備が必要です。
3.生活リズムが乱れやすい

学生のときは、国試に向けて生活を整えることも比較的簡単でした。
でも社会人になると、18時以降から始まる業務や、お客さんとの懇親会など、
必須の業務だけでも、不規則な生活になりやすいです。
不規則な生活は体調の管理も難しくなります。
気づけば週末は、疲労回復に使うだけ…なんてことも。
安定した生活リズムが、集中力や記憶力にもつながるので、
「日常から整える意識」が必要です。
4.周囲に“同じ目標を持つ仲間”がいない

学生時代は、同級生が皆ライバルであり仲間でした。
励まし合ったり、一緒に過去問を解いたり──そんな環境が自然にありました。
社会人になると、日常の中で国試の話ができる人はほとんどいません。
孤独との戦いになることも多く、自分をどう鼓舞し続けるかが重要になります。
逆に同期たちとは「仕事」では、一緒に同じ方向へスタートを切っているので、
「みんなは仕事に集中しているのに、自分だけ国試もある」と焦ることもあるでしょう。
1年目は特に敏感になり、業務上での差が非常に大きく感じることがあります。
あとから追いつけばいいんだとメンタルを強く持つことも重要となります。
5.仕事には“責任”が伴う

学生時代は「学ぶこと」が本分でしたが、
社会人になると「働いて成果を出すこと」が求められます。
お金を払って学んでいた立場から、お金をもらって働く立場へ──
その変化と同時に、“責任”という重みがさらに生まれます。
仕事には終わりがなく、定時は業務を終わりにする目安にすぎません。
自分の働きが評価や信頼に直結する場面も多く、
勉強より仕事を優先する生活です。
そんな中で国試の勉強を続けるには、
「今は仕事」「今は勉強」と、意識的に切り替える力が必要です。
どちらかを頑張ることが、もう一方を犠牲にするという意識が
生じてしまうこともありますが、
“どちらも頑張る”ために、意識のスイッチを持つことが大切です。
6.国試の勉強への“本気度”が問われる

今まで述べてきたように、社会人になると、
時間・体力・精神的余裕、どれもが限られています。
だからこそ、「なんとなく勉強」では到底合格は見えてきません。
限られた時間で結果を出すには、「やる」と決めたら迷わずやり切る覚悟が必要です。
迷わず、ためらわず。
国試に受かりたいという強い気持ちを持ち、
目的意識と、優先順位をつける力が求められます。
まとめ
社会人と学生とでは、薬剤師国家試験に挑む環境がまったく異なります。
「学生のときに比べて不利だ…」と感じるかもしれませんが、
一つひとつの差を理解して、具体的な対策を講じれば、乗り越えることは可能です。
実際働きながら合格していった人はいます。

「学生と同じやり方では通用しない。でも、やり方を変えれば戦える」
その気づきが、最初の一歩になるかもしれません。