こんにちは!ゴロ助です。
この記事では、私が学生時代に10点弱足りず薬剤師国家試験に不合格となった経験をもとに、
「これが薬剤師国家試験に落ちる原因になったのでは」と感じた要素
についてご紹介します。
落ちる人の特徴が気になっている人や、
反面教師にして落ちたくない人の悩みに答えます。
取り上げるのは、
『成績が伸びる人』の
「合格が危ぶまれる特徴」
・・・というよりは、
『成績が伸びないの人』の
「“ギリギリ合格”するか“不合格”になるかの分かれ目の特徴」
に近いです。
落ちる人の特徴を押さえて、合格する特徴に変えていきましょう!
どんな人が薬剤師国家試験に落ちるの?

薬剤師国家試験に落ちる学生の特徴10選を紹介します。
特徴①勉強方法がブレ続けていた


今のやり方で本当に大丈夫かな・・・
と不安になっていませんか?
情報が溢れる今、つい“もっといい勉強法”を探してしまいがちです。
勉強方法を模索することは大切ですが、
最後まで“あれこれ迷って”ぶれ続けることは、危険です。
なぜなら、
勉強法を探してばかりでは反復学習ができず、全体の構造把握も困難になります。
そして、不安自体が、知識の定着を妨げます。
合格に近づく一歩は、
「完璧な“方法”」を探し続けることではなく、
「“これでいこう”と決めた方法」を信じてやり抜ける自分をつくることかもしれません。
必要なら、予備校のプロの視点など周囲の力を借りることも、大事な選択です。
ブレなくなる対策案はこちら特徴②タイミング・時間・スピードに合っていない勉強法をしていた


やるべき範囲が終わらなければ、勉強できなかった部分は点が取れません。
けれど、範囲を終わらせるために、勉強方法の本質を理解せずに無理やり、
勉強方法のアレンジをしてしまうと、勉強した部分すら身に付きません。
合格に必要なのは、
“自分の状況(残存時間と所要時間)に合った方法”を選び、
確実に使いこなして、当日正答を導ける力を身に着けることです。
・この方法は今の自分の時間と状況に本当に合っているのか?
・間に合わせるためにアレンジしても、それで問題が解けるようになるのか?
この2つは、ぜひ一度立ち止まって見直すべきポイントだと思います。
【自分に合った勉強方法】の見つけ方|合格者の勉強法を真似する前に考えるべき注意点
特徴③無謀な計画を立ててしまった


スケジュール管理は大切です。
しかし、国試合格への距離がまだ遠いと感じている人ほど、
計画は計画でも、“無謀な計画”を立ててしまいます。
「理想の自分が完璧に動いた前提」のスケジュールは、ほぼ実行不可能です。
そして、こなせなかったときの「焦り」や「自己嫌悪」が積み重なり、
勉強どころではなくなってしまうこともあります。
「理想計画」を立てるのではなく、「確実に前に進むための計画」を立てましょう。
計画の立て方のコツはこちら特徴④全体像が見えていなかった


1教科だけでも範囲が広いので、全体を把握できるまで非常に時間がかかります。
しばらく前にやった教科を忘れてしまうことも・・・
薬剤師国家試験は複合的な問題も多いため、
全体を把握できないと、成績があがらず、
モチベーションの低下にもつながります。
逆に、全体の幹が見えると、枝をどこに伸ばせばよいかがわかり、
記憶も整理されていきます。
ざっくりと全体を把握するために、要点集や必須問題を活用するのも一つの手段です。
厚生労働省の『薬剤師国家試験のページ』で
「薬剤師国家試験 出題基準」をざっと見たり、
予備校の参考書についている出題基準対応表を見るのもおすすめです。
青本、終わる気がしない…」と感じたあなたへ。突破のカギは【全体像】を掴むこと。
特徴⑤薬理をぼんやりと覚えていた


薬理の問題はかなり細かいところまで問われるので、甘い知識だと太刀打ちできません。
薬理の知識があれば、病態・実務・薬剤といった分野でも応用がきく土台になり得ます。
ステムを覚えて、ステムに当てはまらないところを重点的に覚えたり、
ゴロを活用したりすることで、薬理を確実に仕上げていきましょう。
【薬理】が全然覚えられない…そんな私が【苦手な薬理】を得点源に変えた方法
特徴⑥「理解」を怠っていた


「理解する」ステップは時間がかかるため、
焦っている人ほどすべてを暗記で乗り切ろうとしがちです。
しかし、薬剤師国家試験の範囲は非常に広く、
暗記だけで押し切るのは現実的ではありません。
しかも、国試は、ある教科の理解が他教科の理解を助けてくれるという構造になっています。
「すぐに覚えようとする」のではなく、
「まずは仕組みを理解しよう」と考えるだけで、暗記の負担は大きく減ります。
そして、理解を深めるには「全体像を把握する」ことも効果的です。
「とりあえず覚える」から抜け出せないあなたへ─【理解】に時間をかけることの意味
特徴⑦本番前日・休憩時間・1日目終了後の過ごし方を決めていなかった


試験前日、試験当日の休憩時間、1日目終了後──
は非常に限られた時間にすぎません。
そして、成績が伸び悩んでいる人ほど、
直前に「見なければいけない」と感じる情報が多いです。
そのため、限られた時間はどう過ごすかを事前に決めておかないと、
貴重な時間が“なんとなく”で終わってしまう可能性があります。
模試は、当日のスケジュールが本番に近い形で体験できる唯一の場です。
ただし、模試が学校で開催されると、
本番とは異なる“日常感覚”の中で模試を受けてしまいがちなので注意です。



今はこうだけど本番だとこんな感じに違うかも
と、「当日の過ごし方」を意識してみてください。
【試験直前・当日の過ごし方】1時間の密度を最大化するために、今できる準備
薬剤師国家試験 模試と本番の違い|私が驚いた“思わぬギャップ”とその対策
特徴⑧テスト形式へ苦手意識ができていた


「テスト=自分のダメさを突きつけられる場」と感じるようになると、
実力があっても発揮できなくなってしまいます。
結果として、成績はさらに低迷し、「どうせダメ」という思考から抜け出せなくなる…
そんな悪循環に陥る危険があります。
模試は自分の実力を把握するために大切なツールです。
でも同時に、あくまで「模擬試験」だという視点も持っておくべきだと強く思います。
【模試の点数】に落ち込んだときに知っておきたい“向き合い方”
特徴⑨諦めを強く感じてしまった


未来を左右するような試験を前に、メンタルを保ち続けるのは本当に難しいことです。
私自身、ネガティブな状況に直面するたびに、
「大丈夫、大丈夫。落ちても仕方ないよ」と、
心を守るために諦めに逃げたこともありました。
でも──
そんなときこそ、あと一歩だけ頑張れるかどうか。
その小さな踏ん張りが、合否を分ける分岐点になることもあると感じています。
「もう無理かも」と思ったときに読んでほしい。──私が痛感した“諦めないこと”の重み
特徴⑩体内時計が合っていなかった


「少しでも長く勉強したい」という思いから、
つい夜型生活になってしまう人も多いのではないでしょうか。
試験当日は、「いつもより早く起きて頭を働かせる」ことが求められます。
また、2月の朝は雪が降るほど厳しい寒さです。
寒さと眠気が重なると、あたたかい室内に入ったあと、
ぼんやりとした状態が続き、集中しづらくなることがあります。
本番で力を出し切るには、当日のスケジュールを想定した体内時計を整えることが不可欠です。
「あと1問…」の誘惑に負けていませんか?国試本番で実力を出すために今見直したい“朝”の生活
まとめ
私が薬剤師国家試験に不合格だった経験から考える、「薬剤師国家試験に落ちる学生の特徴」についてご紹介しました。
どれも一見、「当たり前」のように感じるかもしれませんが、
実際には意識していてもなかなか本質的な改善が難しい課題です。
もし、心当たりがあった人は、一度立ち止まって見直して、合格をつかみ取ってください!