【模試の点数】に落ち込んだときに知っておきたい“向き合い方”

要点集

苦手意識や不安が強くなると、実力が発揮できず、悪循環に陥りやすい。
模試はあくまで練習。
点数よりも、「どこでつまずいたか」「なぜ解けなかったか」を活用すべき。
模試後の復習や活用次第。

目次

はじめに:勉強を頑張っているのに、模試の成績が思うように伸びない

これだけやってもダメなのか・・・

と、本来は「自分の実力を確認する機会」であるはずの模試が、
不安をあおる存在」になってしまうことはありませんか。

模試が近づくと気が重くなる、
成績に一喜一憂して、テストそのものが苦手になっていく──
そんな状態になってしまう人は、決して少なくありません。

模試の苦手意識が強くなると、どうなるか

模試への苦手意識が生まれてしまうと、実力が発揮できなくなります。

例えば…

  • 問題を解く前から「どうせできない」と思い込み、思考が止まりやすくなる
  • 不安や緊張が高まることで、普段はスムーズにできていた計算や暗記が出てこなくなり、
    ケアレスミスや時間配分の乱れが起きる

そして、模試で本来の力が出せないと、

国試に受かる気がしない

また失敗するかもしれない

といった不安や諦めに支配され、勉強への集中力も落ちてしまいます。

苦手意識から、演習も形だけになってしまい、手応えを感じづらくなることも…。

結果として、
不安 → 集中できない → 成績が下がる → さらに不安
どんどん悪循環に陥る危険があります。

ゴロ助の不合格経験談

私は、模試の成績がなかなか上がらず、
テストはいつも憂うつでした。

そして、「テストが苦手」と決めつけてしまい、
焦りと不安、そして諦めの中で、
勉強法を変えては迷走し、
結局どこにもたどり着けなかったように思います。

同じような成績だったのに、
少しずつ成績を伸ばしていった子は、
落ち着いてコツコツ進んでいたように見えました。

対策案:模試との向き合い方

対策①あくまで模擬試験という視点を忘れない

模試は、自分の苦手分野・得意分野を把握し、次の勉強に活かす大切なツールです。
でも同時に、「本番ではない」という事実も忘れてはいけません。

うまくいかなくても、今わかったからそれでいいのです。
だって本番じゃないんですから。

模試で落ち込んでも大丈夫。
大切なのはその後どう動くかです。

私は本番1か月前の模試(統一模試Ⅲ)でE判定の最下層でしたが、合格しました。

それがただのだろうと、奇跡だろうと、特殊だろうと、
そんな例もあるということは、
どんな模試の結果であれ、合格の可能性がゼロになることはありません。

そんなことを頭の片隅に置いて、
模試と正しく付き合って、頼もしい味方として、合格へ導いてもらいましょう。

対策②見る角度を変える:模試はツンデレ

模試は、あなたの努力を否定するためのものではありません。

模試の価値は点数や判定だけではありません。
角度を変えて見れば、模試は“伸びるためのチャンス”のかたまりです。

間違えたから気づけた


もし正解していたら、自分の“穴”に気が付かなかった可能性があります。

苦手が浮き彫りになった = 弱点に気づくチャンス

点が取れなかった = 本番でそこが出ればむしろ得点できる

本番で抜けていたら…と考えると、模試で間違えて良かったですよね。

間違えたからこそ覚えられる

感情が強く動いた体験は海馬に強く記憶されます。
つまり、正解した問題より、間違えた問題の方が記憶に定着しやすいのです。

なぜ間違えたのか、正解は何だったのかという深い情報処理をすることで、
本番当日までに記憶に残すこともできます。

また、間違えた問題は復習の対象になるので、復習回数も自然と増えますね。

そもそも模試はやまかけ問題集

模試は、予備校がいままでの傾向から
今年はここが出る」と予測した問題を出題してくれている側面もあります。

たとえば薬ゼミの統一模試は、第109回では107問的中したとの実績も。

本番前の“出題予測された問題集”として、思い切り使い倒しましょう。

対策③解答が全くわからなくても“意味のある時間”に変える

正直、知識がついていないと、ちんぷんかんぷんな時間が流れていきます。
もはや時間が余ることだってあるかもしれません。

そんなときは、模試をできるだけ意味のある時間に変えましょう。

出題意図を探る

正答が全くわからなくても、「どんな知識があれば解けたのか」検討してみましょう。

検討するためには、一生懸命考えないといけないので、全力で取り組むことができます。

そもそも、問題を解けるようになるためには、「自分の考え方」と「正答を導き出す考え方」のズレを修正する必要があります。
しかし、自分の考え方がないと、正答を導き出すための考え方を意識することができません。

全く分からない問題だと、ズレを修正する作業に到達するのは、なかなか難しいです。
だからこそ、出題意図を探るだけでも、記憶に残って、復習のとっかかりに繋がります。

もし、ある程度分かっていた問題なら、解答書だけではなく、
自分が使っている参考書で知識を確認して、自分で解答を導いてみると、
より記憶に定着しやすくなります。

勉強した範囲なのか、未知なのか確認する

自分が解けなかったのは「勉強したのに忘れていた」のか、「まだやってない」のかを分けるだけでも、進捗確認になります。

成績に反映されなくても、実は勉強した部分は着々と解けるようになっていると判明するかもしれません。
勉強した範囲だけでの得点割合を出してみるのも一つの手段です。

まだ勉強していない範囲であれば、これからやればいいですし、勉強したのに忘れていたのであれば、なぜ忘れてしまったのか意識しつつ、復習することでより記憶が定着します。

間違っていると思った選択肢は訂正までする

間違っている選択肢は訂正までできるようになれ」とよく言いますよね。

ちんぷんかんぷんの中で、少しでもわかる問題があるのであれば、間違っていると思った選択肢は訂正まで心がけましょう。

もし、うまく訂正できなかったとしても、
復習のときに、自分の考えが全然違っていた!というだけで、感情が動き、記憶に定着しやすくなります。

本番のシミュレーションをする

問題を解くだけが模試ではありません。
当日の過ごし方を意識して、シミュレーションをすることも、模試の活用方法です。


どんなに解答がわからなくても、模試を全力で取り組めたら、
確実に模試を受ける前の自分より成長できているはずです。

対策④難易度を下げた問題に取り組む

模試が難しすぎて気持ちが折れそうなときは、
必須問題だけに絞って演習するのも一つの手です。

必須問題は負担が軽く、広い範囲を触れ続けることができる、コスパが高い問題です。

模試はあえて難しくしてるらしいよ!


と友達と悔し紛れに話したこともありましたが、
それくらいの気持ちで、やる気を立て直す演習に切り替える柔軟さも大切です。

まとめ:模試は敵ではない

模試は敵ではありません。

不安に引っ張られすぎず、
「薬学部に合格し、定期試験も通ってきた自分」を信じることも大切です。

今の自分に足りない部分を知り、
それを一つずつ埋めていける力があると、
信じてあげてください。

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