諦めた瞬間から集中力や記憶の定着が低下しやすい。
最後の1問まで粘れるかどうかが、結果に大きな差を生む。
はじめに:

諦めてしまうことは不合格者になりえる1つの大きな特徴です。
私は学生時代、最後の模試でE判定を取り、本番も10点弱足りずに不合格になりました。
ところが、合格した年は、それよりも悪い模試の成績から、
ギリギリですが合格できたのです。
この経験を通して、「諦めないこと」の大切さを心から実感するようになりました。
今回は、諦めないことを熱く語っている記事の補足として、
私が不合格だった学生時代に特に「強く諦めを感じてしまった」2つのタイミングについて、
具体的なエピソードを交えてお伝えします。
本番前に「諦め」を強く感じた経験談

諦めを感じた背景:統一模試ⅢでのE判定
学生時代の12月、毎日必死で勉強していた私は、少しずつ成績も上がっていると感じていました。
しかし、1月の統一模試Ⅲでは345点満点中の153点という結果。
判定はE──想像以上に厳しいものでした。
心境と諦めた影響
あまりのショックに、「落ちる未来」ばかりが頭に浮かび、
勉強も青本を開いては内容が頭に入らず、
資料を手にしては落ち着かず──
やってるようで、まとまりのない勉強ばかりしていました。
さらに、就職先が免許を必須としていなかったこともあり、

落ちても大丈夫かも・・・
という甘えが心のどこかにありました。
私の体感ですが、諦めた瞬間から、学習のスピードも記憶の定着も、目に見えて悪化しました。
たしかに、諦めると気持ちは少し楽になります。
でも、「しんどくても諦めない」姿勢こそが、自分を奮い立たせる原動力になる──
今ではそう思っています。
本番中に「諦め」を強く感じた経験談


諦めを感じた背景:必須が足切りかも
1日目の1時間目、必須問題。
手応えは…正直、、



足切りされたかもしれない・・・
と思うほどの内容でした。
心境と諦めた影響
答案を提出した瞬間、頭に浮かんだのは、



この後の試験もう意味ないかも
という考え。
休み時間も落ち着かず、事前に勉強の予定も決めていなかった私は、
気持ちが浮ついたまま試験を続けるしかありませんでした。
結果的に足切りにはなりませんでした。
あのとき諦めずに1問でも多く粘っていれば、全体の合格ラインを越えられていたかもしれない──
そんな後悔が今も残っています。
同じように「手応えがない」と言っていた友人の中には、
余裕で合格した人もいました。
本番では、「できなかった」と思っていても、
意外と正答していることはあるんです。
だからこそ──最後の1問まで、絶対に諦めないこと。
それがどれほど大きな差になるか、私は身をもって知りました。
成績下位者こそ、あきらめてはいけない理由


私独自の考えですが、成績下位者ほど、以下の2つの好条件を絶対に逃してはいけません。
“たまたまの好条件”をものにできるかどうかは、諦めない姿勢次第だと思います。
①たまたま得意分野が出る好条件を逃さない


模試や本番で出題される分野は運もあります。
そして、成績中位者以上であれば、
この運に合格が左右されることはありません。
しかし、成績下位者は、
この運を掴むのかどうかで合否は変わります。
苦手な分野が出れば点は下がりますが、得意な分野が出れば点はグッと伸びます。
その“チャンス”をつかめる確率を最後にあげてくれるのは、諦めていないことです。
②難易度が高い年に当たる好条件を逃さない


難易度の高い年こそ、成績下位者は合格のチャンスがある気がしています。
あくまで私の個人的な考えですが──
試験の難易度が高い年ほど、難問では成績の差がつきにくくなり、
むしろ勝負の分かれ目は
「基本〜中程度の難易度の問題を確実に取れるかどうか」
になります。
難問に正解できる人が少なくなる分、合格基準点も下がる傾向があるため、
易しい問題を取りこぼさずに積み重ねることができれば、
たとえ成績が下位であっても、合格の可能性は十分あると思います。
難しい年こそ諦めず、解ける問題を着実に解くことが大事です。
まとめ
「諦めないことが大切」なんて、誰もがわかっていること。
でも、それを実行し続けるのは、難しいです。
でも、あと1問の差で合否が分かれるなんて珍しくありません。
その1問にたどりつけるかどうかは、最後まで気持ちを切らさずに粘れるかにかかっています。
心が折れそうになったときこそ、あと1問。
その小さな踏ん張りが、きっと合格に届く力になります。