薬剤師国家試験に落ちる人の特徴 学生編(勉強方法②)

こんにちは!ゴロ助です。
この記事では、私が学生時代に10点弱足りず薬剤師国家試験に不合格となった経験をもとに、


「これが薬剤師国家試験に落ちる原因になったのでは」と感じた要素

についてご紹介します。

落ちる人の特徴が気になっている人や、反面教師にして落ちたくない人の悩みに答えます。

取り上げるのは、

『成績が伸びる人』
合格が危ぶまれる特徴

・・・というよりは、

『成績が伸びない人』
“ギリギリ合格”するか“不合格”になるかの分かれ目の特徴

に近いです。

以下の3つの視点から10個の特徴をまとめました:

こちらの記事では、勉強方法の観点から、2つご紹介します。

勉強方法(7つ)

①勉強方法がブレ続けていた 記事へ飛ぶ

②タイミング・時間・スピードが合っていない勉強法をしていた 記事へ飛ぶ

③無謀な計画をたててしまった 記事へ飛ぶ

④全体像が見えていなかった この記事です

⑤薬理をしっかり覚えていなかった この記事です

⑥理解することを怠っていた 記事へ飛ぶ

⑦前日・休憩時間・1日目終了後の過ごし方を決めていなかった 

メンタル(2つ)

⑧テスト形式へ苦手意識ができていた 

⑨諦めを強く感じてしまった 

体調管理(1つ)

⑩体内時計が合っていなかった 

あげられた特徴があるからといって必ず不合格になるわけではありません
いくつかの要素が重なったとき、結果的に「落ちるパターン」につながりやすいと感じた特徴です。

要点集

全体像が見えていなかった

  • 自分が何をどこで学んでいるのか、学習の位置づけが見えずに混乱する。
  • 要点集や必須問題で全体を俯瞰できると、理解と記憶の質が向上
  • 細部に入る前に“全体の幹”をつかむことで、学習効率が大きく変わる

薬理をしっかり覚えていなかった

  • 薬理の理解が曖昧だと、複合問題での推測や応用ができない。
  • 確実に覚えることで解答することができる。
目次

④全体像が見えていなかった

そうなってしまう背景

1教科だけでも範囲がとても広いので、全体を把握できるまで非常に時間がかかります

次の教科をやっている間に、しばらく前にやった教科を忘れてしまうこともあります。

良くない理由

1科目ずつ丁寧に勉強していると、
トンネルの中を出口が見えないまま歩き続けているような感覚になります。

範囲が広いからこそ、全体像が見えないと、なかなか知識がつながっていきません

薬剤師国家試験は複合的な問題も多いです。

教科ごとに順番に勉強を進めているのに、なかなか成績につながらないこともあり、
モチベーションの低下につながります。

ゴロ助の経験談

現役時代の私は、自分が「今どこの、何を勉強しているのか」がぼんやりしていました。

出題された問題についても「これは何の分野の、どんな知識を問われているのか」という感覚が曖昧でした。

どうすればいいかわからない・・・

そう思いながら本番当日を迎えました。

当時の私は、「全体像が見えると勉強がラクになる」なんて考えたこともありませんでした。

でも、全体が見えるようになったとき、理解のスピードと深さが一気に変わったのを実感しました

例えるなら、幹のない枝を集めていたのが、
「幹」が見えてからは枝をどこに伸ばせばいいか分かり、記憶も自然と整理されていく感じです。

対策案

個人的な対策案となってしまいますが、
私は合格できた年は、「要点集」を活用して、全体の流れをざっくりつかみました。

それによって、それまで「何を聞かれているかもよく分からなかった問題」に対しても、
問題が“何を問いたいのか”という“意図”のようなものが見えるようになりました。

さらに、必須問題の演習を繰り返すことも有効でした。
理論問題よりも負担が軽く、出題傾向の確認や、
広い範囲に触れ続けるのにちょうどよかったからです。

教科別に学習していると、前にやった内容を忘れてしまいがちですが、
必須問題は“少しずつ全教科に触れる”という意味でも非常にコスパが高い学習法でした。


厚生労働省の『薬剤師国家試験のページ』で
「薬剤師国家試験 出題基準」をざっと見るのもおすすめです。

完璧に読み込む必要はありませんが、「こんな範囲が問われるんだ」と知るだけでも、
学習の軸がブレにくくなる気がします。

試験範囲が膨大だからこそ、“細部”よりもまず“全体”から入ること。
それが、理解・記憶・戦略──あらゆる面で効果的だったと、個人的には感じています。

⑤薬理をしっかり覚えていなかった

そうなってしまう背景

覚えるべき薬は大量にあります

カタカナの薬名、受容体の違い、作用機序の細かい違い、なんの物質に関係するのか、、
1つの薬でも覚えなくてはならないことは多岐にわたります。

一度では覚えることができず、他の教科をやりながらだと、
ふんわりとした知識になりかねません。

良くない理由

薬理の問題はかなり細かいところまで問われるので甘い知識だと太刀打ちできません

また、薬剤師国家試験では知識を“横断的”に活用する力が求められます。

病態・実務・薬剤といった複数分野が絡む設問も多く、
その中でも薬の名前や作用機序が登場します。

もちろん、どの科目も大切です。
ですが、医療現場での実践を考えても、
薬理」は軸となる知識のひとつであり、特に重要だと感じます。

病態は特に、薬理の知識があると圧倒的に勉強しやすいです。

薬理を覚えていれば、どの領域の疾病なのかを推測することもできます。

薬理は覚えることが多くて大変に感じますが、
その分、他の科目への応用がきく土台になり得ます。

ゴロ助の体験談

私は現役時代、薬理の知識を曖昧なままにしていました。

見たことあるけど、はっきり思い出せない。。

──そんな選択肢に何度も出会い、
答えられないもどかしさを、今でもはっきり覚えています。

薬理の知識がしっかり頭に入っていれば、選択肢を「推測する力」も持てたのに…

と思う場面が薬理は特に何度もありました。

対策案

合格した年、私は出会った薬に自作のゴロをつくり、確実に覚えることを意識しました。

ただ、すべてにゴロを作らず、ステムを覚えて、
ステムに当てはまらないところを重点的に覚えるやり方の方が効率が良いです。

苦手意識を持っていた自分だからこそ言えますが、
薬理は「点を取るため」にも「理解を深めるため」にも、そして将来のためにも、
確実に仕上げておきたい最重要科目だと実感しています。

まとめ

ここまで私が薬剤師国家試験に不合格だった経験から考える、
勉強方法の観点で「薬剤師国家試験に落ちる人の特徴」についてご紹介しました。

残りの勉強方法から考えた落ちる人の特徴についてご紹介するので、もしよかったらご覧ください。

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