計画の立て方のコツ|“計画倒れ”をしないために必要な考え方

要点集

「理想の自分」を前提に組むと破綻する。
無謀な計画は、自己嫌悪・焦りの原因に。
バッファ日・柔軟性・休息が不可欠。
積み上げ式と逆算式を組み合わせて。
計画は継続の自信と集中力を支える土台。

目次

はじめに:「完璧な自分が前提」の計画は、破綻する

こんにちは!ゴロ助です。

国家試験に向けて、

まずは計画を立てましょう

と言う人は多いです。

確かに、限られた期間を最大限に活かすには、計画の設計はとても大切です。

でも──
焦っているときほど、やりがちなのが、“理想だけを詰め込んだ無謀な計画”です。

朝は6時に起きて、朝食も10分で済ませて…

模試の復習も、授業ノートの整理も、1日で一気にやる!

間に合わなければ徹夜でカバー…!

立てているときは不思議と「全部こなせる気」がして、むしろ安心します。

でも実際には、体調不良・急用・眠気・イベント…
思い通りに進まないのが現実です。

理想通りに動ける“完璧な自分”を想定した計画は、まず実行できません。

その結果どうなるかというと…

計画通りに進まない → 焦る→
自分を責める → 勉強に手がつかない→
また新しい計画を立て直す →
でもまた実行できない…→

──そんな負のループに、はまってしまいます。

ゴロ助の不合格経験談:理想スケジュール中毒

私はまさに、理想を詰め込んだカレンダーを作っては、
実行できずに終わる…という日々を送っていました。

計画を立てているときは、
間に合う気がして気持ちが落ち着くんです。

でも、実行できないことでまた焦る。

その繰り返しで、なかなか“理想スケジュール中毒”から抜け出せませんでした。

対策案:実行できる計画を立てるために

無理なく実行できる計画を組むための4つの工夫

計画は「実行するため」に立てるものです。
そんな私に、予備校の先生が教えてくれた考え方がとても役立ちました。

工夫①週に1回「何もしない日=バッファ日」を設ける

予期せぬ予定や遅れの調整に使います。

工夫②計画は立てたら終わりではなく、見直しながら柔軟に調整する 

習得状況や所要時間に応じて常に再設計を。
見直すためには、長期の計画と、短期の計画が必要です。

工夫③休息も“予定”として入れておく

集中力と定着率を維持するためにも、意識的な休憩は不可欠。

工夫④人に計画を共有する

一緒に頑張る友人や予備校の先生に計画を共有し、進捗を確認してもらうのも一つの方法です。

アドバイスがもらえるだけでなく、「見られている」という意識が働き、自然と計画を守ろうという気持ちにもなれます。

計画を立てるときに役立つ2つの考え方

次の2つの考え方を計画に取り入れるのも有効です。

考え方①積み上げ式と逆算式

積み上げ式

今の自分ができることから少しずつ積み重ねていく計画の立て方。
柔軟性があり、進捗に応じて内容を変えられる。

メリットデメリット
現実に即した計画になりやすい
小さな達成感が積み重なり、継続しやすい
全体像が見えにくい
ゴールに間に合わない可能性がある

逆算式

最終的なゴールから逆算して、やるべきことを計画に落とし込む方法。
ペース管理や全体把握に有効。ただし、調整力が必要。

メリットデメリット
ゴールとのズレに早めに気づける
時間管理・優先順位づけに強い
実行可能性を見誤ると破綻しやすい
予定通りに進まないと焦りやすい



両者を組み合わせて「大枠は逆算、日々は積み上げ」で運用するのがおすすめです。

考え方②エビングハウスの忘却曲線

忘却曲線を意識した復習スケジュールもよく耳にしますよね。

エビングハウスの忘却曲線によると、
人は学んだ内容の多くを1〜2日以内に忘れてしまうと言われています。

また、その知識を再び学習する際に、どのくらい時間を節約できるのかに着目されていることも重要です。

復習をすることで、最初に覚えたときよりも、
記憶にかかる時間が短くなるとわかっています。

さらに、反復のたびに忘却のスピードは遅くなっていくそうです。

そのため、最初に学んだ日の「翌日・1週間後・1か月後」などに復習を組み込むと、
記憶が定着しやすくなります。

「無意味な音節」を暗記させた実験結果なので、意味のある知識は、やや記憶が残りやすいとされています。

人によって忘れるスピード・覚えるスピードは異なるため、実際に試しながら調整するのがベストです。

この理論を応用した暗記系学習アプリもあります。(例「Anki」「reminDO」)

まとめ:計画は“自信を積み重ねる道具”

無理のない計画は、「やり切れる実感」と「達成感」をくれます。

それが毎日の自信につながり、集中力と安定した気持ちを保つことができます。

計画は「守るための義務」ではなく、
「合格までの道のりを、安心して進むための地図」です。

まずは実行できる計画を、小さく、柔らかく始めてみてください。

リンクのコピー
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次