こんにちは!ゴロ助です。
この記事では、私が学生時代に10点弱足りず薬剤師国家試験に不合格となった経験をもとに、
「これが薬剤師国家試験に落ちる原因になったのでは」と感じた要素
についてご紹介します。
落ちる人の特徴が気になっている人や、反面教師にして落ちたくない人の悩みに答えます。
取り上げるのは、
『成績が伸びる人』の
「合格が危ぶまれる特徴」
・・・というよりは、
『成績が伸びない人』の
「“ギリギリ合格”するか“不合格”になるかの分かれ目の特徴」
に近いです。
以下の3つの視点から10個の特徴をまとめました:
こちらの記事では、勉強方法の観点から、2つご紹介します。
勉強方法(7つ)
メンタル(2つ)
⑧テスト形式へ苦手意識ができていた
⑨諦めを強く感じてしまった
体調管理(1つ)
⑩体内時計が合っていなかった

いくつかの要素が重なったとき、結果的に「落ちるパターン」につながりやすいと感じた特徴です。
理解することを怠っていた
- 薬剤師国家試験は範囲が広く、教科が横断的に関わるため、暗記だけでは対応が難しい。
- 一度理解すれば記憶が定着しやすくなり、暗記量が減り、学習ペースが上がる。
- 理解を優先することで、全体像がつかめ、結果的に合格への近道になる。
前日・休憩時間・1日目終了後の過ごし方を決めていなかった
- 直前の時間は特に貴重で、事前の準備がないと焦りや空回りを招く。
- 使用する資料や勉強スタイル、休憩中の過ごし方をあらかじめ決めておくことが重要。
- 模試を通じて「本番をどう過ごすか」まで練習しておくと、本番で安心できる。
⑥理解することを怠っていた

そうなってしまう背景
成績が伸び悩む人ほど、勉強を始めたばかりの段階では、
教材に書いてあることが、「ちんぷんかんぷん」に感じることも多いと思います。
そして、「理解する」というステップには時間がかかるため、
焦っている人ほどそれを飛ばして、すべてを暗記で乗り切ろうとしがちです。
良くない理由
たしかに暗記が得意な人なら、暗記主体でもある程度は対応できるかもしれません。
しかし、薬剤師国家試験の範囲は非常に広く、
暗記だけで押し切るのは現実的ではありません。
しかも、薬剤師国家試験は全教科が横断的に関係しているため、
ある教科の理解が他教科の理解を助けてくれるという構造になっています。
にもかかわらず、すべてを暗記しようとする勉強ではなかなか進まず、
結果的にペースが落ち、理解も深まらず…という悪循環に陥るリスクがあります。
でも、一度「理解する」ことに時間を使えば、
- 記憶が定着しやすくなる
- 暗記の量が減る
- スムーズに次の教科へ進める
つまり、最初に時間をかけて理解した方が、
結果的に勉強全体の効率が上がるということです。
例えば過去問も、「とにかく覚える」ではなく、
「なぜこの問題が出ているのか」「どんな知識を問いたいのか」を理解しながら解くことで、
知識が自然と頭に入っていきます。
ゴロ助の経験談
私自身、現役時代はとにかくすべてを覚えようとして、
青本の小さな文字まですべて目を通していました。
けれど理解を意識していなかったため、1歩進んでは2歩下がるような感覚で、
結局どの情報が重要なのかも見失っていました。
情報が点としてバラバラで、繋がりが見えなかったのです。
そんな状態だった私に、

理解すれば暗記が減るよ!!
と教えてくれたのは、現役で余裕をもって合格した友人でした。
その言葉は、今では「諦めないこと」と並ぶ、私にとって大切な指針です。
改善案
もし今、時間がかかるからと「理解すること」を避けているのなら、
まずは少しだけ意識を変えてみてください。
「すぐに覚えようとする」のではなく、
「まずは仕組みを理解しよう」と考えるだけで、暗記の負担は大きく減ります。
たとえば──
・物理や化学は原理を理解すれば、式の丸暗記が不要になる
・薬理も、受容体の役割を理解すれば、薬の作用の覚え方が変わる
そして、理解を深めるには「全体像を把握する」ことも効果的です。
一見遠回りに思えても、「理解」は必ずあなたの勉強をラクにしてくれます。
ぜひ、一歩立ち止まって「覚える前に理解する」ことを意識してみてください。
⑦前日・休憩時間・1日目終了後の過ごし方を決めていなかった


そうなってしまう背景
現役時代、模試が学校で実施されると、
どうしても本番を意識した行動が取りづらくなります。
休み時間には友人と話したり、ご飯を一緒に食べたり、
トイレも比較的スムーズに行けてしまうため、
本番とは異なる“日常感覚”の中で模試を受けてしまいがちです。
そして、「明日で国試が終わる」という感覚も、
実際に当日を迎えてみないと実感しにくいものです。
また、成績が伸び悩んでいる人ほど、
直前に「見なければいけない」と感じる情報が多いです。
限られた時間で“何を見るのが自分にとってベストなのか”が分からず、
迷ってしまうこともあるかもしれません。
良くない理由
試験前日、試験当日の休憩時間、1日目終了後──
は非常に限られた時間にすぎません。
この限られた時間はどう過ごすかを事前に決めておかないと、
貴重な時間が“なんとなく”で終わってしまう可能性があります。
特に本番直前は、教材を迷っている時間すらもったいないです。
試験直前は、「今覚えたことをそのまま本番に出せる」時間でもあり、
「知っている内容を再確認して自信につなげる」時間でもあります。
つまり、同じ1時間でも、試験一か月前の1時間と試験直前の1時間は密度が違う。
だからこそ、あらかじめ計画しておくことがとても大切です。
ゴロ助の経験談
私自身は、当時なにをするかしっかり決めておらず、
焦って参考書を次々開き、「とりあえず読む」だけになってしまいました。
ページをめくれども目は滑り、頭にはまったく入ってこない──そんな状態でした。
さらに、休憩時間に周りを見渡すと、
みんながコンパクトな資料を見たり、スマホでチェックしたりしていて、
それらが使い込まれている様子に、逆に焦ってしまったのを覚えています。
対策案
確認したい資料をしっかり選んでおき、
「どの資料をいつ使って」「どう復習するか」まで決めておく必要があります。
また、友達と過ごしたい人は直前に友達と過ごすかどうかも決めておくと安心です。



友達が言っていたところが出た!
というケースも実際に意外とあります。
一緒に過ごす相手がいれば、やまを共有したり、不安をやわらげたりできます。
逆に「ひとりで集中したい」人は、
周囲の雑音に対する対策(イヤホンや耳栓)も準備しておくと安心です。
模試では、当日のスケジュールが本番に近い形で体験できる唯一の場です。



今はこうだけど本番だとこんな感じに違うかも
と「当日の過ごし方」を意識的に練習するつもりで受けると、
比較的近いシミュレーションできます。
私の場合、合格できた年は、薬ゼミのやまかけ資料を休憩時間に確認し続けたことが、
ギリギリ合格の最後の一押しになったと感じています。
あの時間に何を見ていたか、その積み重ねが結果に直結することもある──
そう今では思っています。
まとめ
ここまで、私自身の不合格経験をもとに、
勉強方法の観点から見た“落ちやすい特徴”についてご紹介してきました。
すべての記事を通して感じるのは、
気づかないうちに「国家試験で知識を出せるようになること」よりも、
「全範囲に少しでも触れること」や「とにかく一周終えること」など、
“勉強方法をこなすこと”が目的になってしまいがちだということです。
もちろん計画的に進めることは大切ですが、他の人のやり方に焦って合わせるのではなく、
今の自分にとって必要なことを見極め、合格ラインを超えるために集中する。
当たり前のようですが、その視点を持つことを忘れていないか、
いったん立ち止まるのもいいかもしれません。
引き続き、薬剤師国家試験に落ちる人の特徴のメンタル面についてご紹介していきます。

