「何を見るか」「どう過ごすか」を決めておかないと焦りや空回りの原因に。
資料は情報量を絞り、すぐに確認できるものを厳選しておくと効果的。
模試を本番のシミュレーションとして活用することで、当日の行動に余裕が持てる。
試験直前の時間は今までと密度が違う

試験前日、試験当日の休憩時間、1日目終了後──
国家試験特有の緊張感に包まれた中で、時間は驚くほど限られています。
この限られた時間の過ごし方を事前に決めておかないと、
せっかくの“集中力が高まっている時間”が、ただ「なんとなく」で終わってしまうかもしれません。
特に本番直前は、教材を迷っている時間すら惜しいです。
試験直前は、「今覚えたことをそのまま本番に出せる」時間でもあり、
「知っている内容を再確認して自信につなげる」時間でもあります。
つまり、同じ1時間でも、試験一か月前の1時間と試験直前の1時間は密度が違う。
試験1時間前は1か月前とは比べものにならない集中度と吸収力があります。
だからこそ、この時間をどう使うかをあらかじめ決めておくことが非常に重要です。
ゴロ助の不合格経験談

私は学生時代、この時間の使い方を決めておらず、
焦って参考書を次々開き、「とりあえず読む」だけになってしまいました。
ページをめくれども目は滑り、頭にはまったく入ってこない──そんな状態でした。
さらに、休憩時間に周りを見渡すと、
みんながコンパクトな資料を見たり、スマホでチェックしたりしていて、
それらが使い込まれている様子に、逆に焦ってしまったのを覚えています。
対策案:貴重な時間を最大化するために

黄金の時間を最大限活用するために今からできる対策案を3つご紹介します。
対策①確認したい資料を用意しておく

当日に「何を使うか」で迷わないよう、以下を明確にしておきましょう。
- どの資料を使うか(例:薬ゼミのやまかけ、個人ノートなど)
- いつ見るか(朝/昼の休憩/1日目の夜など)
- どう使うか(全体ざっくり?ピンポイント復習?)
コンパクトで、「これは確認したい!」という内容だけを集めたツールを準備しておくと便利です。
私は、薬ゼミのやまかけの資料を活用しました。
対策②過ごし方を決めておく

一人で集中したい?
友達と話して気持ちを落ち着けたい?
静かな場所?賑やかな休憩室?
どれが正解ということはありません。
大切なのは、自分にとって一番パフォーマンスが出せる環境を選ぶことです。
友達と過ごしたい人は友達と相談しながら決めておくのが良いと思います。

友達が言っていたところが出た!
というケースも実際に意外とあります。
一緒に過ごす相手がいれば、やまを共有したり、不安をやわらげたりできます。
逆に「ひとりで集中したい」人は、
周囲の雑音に対する対策(イヤホンや耳栓)も準備しておくと安心です。



簡単だったよね



あの問題の答えって何?
など、本番は刺激的な会話も飛び交います。
2日目に1日目の答え合わせをした人が、



昨日のあの問題はこれが解答だよ・・!
と話していることもあり、
メンタルが揺さぶられたときに、
平常心を保てるルーティーンやグッズもあるとより良いと思います。
対策③模試を活用する


模試は、本番と同じスケジュールですが、
意外と本番を意識した行動が取れていないのではないでしょうか。
休み時間には友人と話したり、ご飯を一緒に食べたり、
トイレも比較的スムーズに行けてしまうため、
“日常感覚”の中で模試を受けてしまいがちです。
そして、「明日で国試が終わる」という感覚も、
実際に当日を迎えてみないと実感しにくいものです。
模試と本番の違いは別の記事でまとめたので、
あくまで109回までの情報ですが、気になる人は確認してみてください。


本番は、参考書を見れる時間も、意外と短いです。



今はこうだけど本番だとこんな感じに違うかも



これが本番できなかったら次の科目に影響しそう。。



メンタルはこうやって回復させよう
「当日の過ごし方」を意識的に練習するつもりで受けると、
比較的近いシミュレーションできるかもしれません。
まとめ
私が合格できた年、試験直前の時間に薬ゼミのやまかけ資料を繰り返し見ていたことが、
結果につながる最後の一押しになったと今でも感じています。
「あの時間、なにを見るか」
「どんな気持ちで迎えるか」
それは、点数に直結するだけでなく、
自分を落ち着かせる“支え”にもなります。
ぜひあなたも、当日の過ごし方を“今”のうちに、しっかり決めておいてください。