効率的な学習法として、受容体理解・ステム分類・ゴロ活用が有効。
苦手意識を乗り越えることで、薬理は得点源かつ学習全体の土台になる。
はじめに:薬理の知識が“あいまい”だと、失点に直結してしまう

こんにちは!ゴロ助です。
国家試験に向けて、覚えなければならない薬の数は膨大です。
ひとつの薬についてだけでも、覚えるべき情報は多岐にわたります。
- カタカナの薬名
- 受容体の種類や働き
- 作用機序の微妙な違い
- 関連する物質や経路 など
しかも、それらを一度で覚えることはほぼ不可能です。
他の科目と並行しながら学習していると、知識がふんわりしたまま定着しないことも多いでしょう。
薬理の問題は、非常に細かい部分まで問われます。
あやふやな暗記では、選択肢を切るのも難しいのが現実です。
さらに、他の教科の中でも薬の名前や作用機序は頻出項目です。
もちろん、どの科目も大切です。
ですが、医療現場での実践を考えても、
「薬理」は軸となる知識のひとつであり、特に重要だと感じます。
病態は特に、薬理の知識があると圧倒的に勉強しやすいです。
薬理は覚えることが多くて大変に感じますが、
その分、他の科目への応用がきく土台になり得ます。
ゴロ助の不合格体験談:見たことはあるのに・・・

私は現役時代、薬理の知識を曖昧なままにしていました。

見たことはあるけど、はっきり思い出せない
──そんな選択肢に何度も出会い、
答えられないもどかしさを、今でもはっきり覚えています。
薬理の知識がしっかり頭に入っていれば、選択肢を「推測する力」も持てたのに…
と思う場面が薬理は特に何度もありました。
対策案:薬理を得点源に変える勉強法


余裕をもって合格した友人から教わった、薬理の学習ポイントを紹介します。
対策① 受容体の“役割”を理解する
一つ一つの薬を覚える前に、受容体がどんな役割をしているのかをまず理解しましょう。
これにより、ただの丸暗記ではなく、他の教科にも活用できる知識になります。
対策②ステムで薬の分類をつかむ
医薬品を分類するためのステムが決まっており、
原則としてステムを用いて医薬品の国際一般名は命名されています。
ステムは、医薬品の化学構造、由来、薬理作用、効能、標的とする生体分子などに基づいて定義されています。
つまり、ステムを覚えることで、ある程度分類ができるようになるのです。
薬の数一つ一つを単独で覚えるよりも、ステムを覚えた後、
ステムから外れる薬を重点的に覚えることで、効率よく学習できます。
また、ステムを覚えていれば、試験中に「知らない薬名」が出ても、
推測できる余地が生まれます。
対策③ 数字・修飾語に注目する
薬理では、
- H1、H2などの数字
- 競合的 or 非競合的
- 活性化 or 阻害
- 分泌促進 or 抑制
といった細かいひっかけポイントが非常に多いため、
あいまいに覚えず、確実に整理して覚えましょう。
対策④ゴロでとっかかりを作る
薬理の最初の壁は「とにかく覚えられない」という心理的ハードルです。
ゴロ合わせを活用することで、記憶のとっかかりが作りやすくなるので、
「記憶の入り口」としては非常に効果的です。
まとめ
私は薬理に対して苦手意識を持っていたからこそ、
薬理は「点を取るため」にも「理解を深めるため」にも、そして将来のためにも、
確実に仕上げておきたい最重要科目だと実感しています。