
この記事では、【問題演習の実験例と効果】がわかります。
「過去問の効果に懐疑的な人」や「勉強方法の判断材料が欲しい人」におすすめ!
- テスト効果は確立された学習効果の一つ
- テストによってアクティブリコールや分散学習、学習の転移が促進される。
- 真剣に問題を解くこと自体が効果を生む。
こんにちは!ゴロ助です。
これって私だけかもしれないのですが、
問題が解けないとき、とりあえず問題を解くことを後回しにしてしまいがちです。
(仲間、、、いませんか?)



解説を読んでも、わけわかめ状態だと効果がなさそうだし、
まずは体系的に学んだ方が、脳に定着しそう。
なにより問題を解けない自分が辛いのなんのって!
それでも、先生は言います。



まずは過去問をやりなさい。
- 出題傾向を知れる
- どの部分が問われるかわかる
- 既出問題対策ができる
そういった当たり前のことはさておき、なぜ、そんなに問題演習が効果的なんでしょうか?
一度しっかりと認識してみませんか?
「20%程度は既出問題が活用される可能性がある」とかの基本のキを確認しておく
テストでなにが起きるのか?
記憶・学習メカニズムから見てみましょう。
テスト効果が起きる


テスト効果は、心理学の研究で確立された学習効果の1つで、
「テストを受けると学習の定着が促進される効果」のことです。
同じ時間で「読み返し」または「テスト」を行う場合、
「テスト」を行った方が記憶定着率が圧倒的に高いことが証明されています。
単語を10回読むより、1回読んで5回テストする方が長期記憶に定着します。
実証実験
3群に分かれて、「60枚の絵を覚える」課題を行い、1週間後に思い出せる枚数を確認する実験を行った。
A群:60枚覚えたら、その場を離れる。
B群:60枚覚えたら、白紙を渡されて、7分間思い出せるだけ思い出すテストを1回すぐに行う。
C群:60枚覚えたら、B軍がやったテストを3回連続で実施する。
・記憶直後のテスト結果(思い出せた枚数)
B群→約32枚
C群→1回目:約32枚、2回目:約35枚、3回目:約36枚
C群は、テストを重ねるごとに成績が向上した。
・1週間後のテスト結果(思い出せた枚数)
白紙に覚えている60枚の絵を記入するテストを実施
A群:17.4枚
B群:23.3枚
C軍:31.8枚
直後にテストを3回行ったC群が1番成績が良かった。
Henry L. Roediger III(2011), Chapter One – Ten Benefits of Testing and Their Applications to Educational,Practice,Psychology of Learning and Motivation,Volume 55, Pages 1-36
つまり、
- テストの回数を重ねると成績が上がる。
- テストをした方が、1週間後も記憶に定着している。
テストをすること自体に意味があるのです。
ただし、テストが難しすぎると、この効果は低下するという意見もありました。
なんでテストは効果があるの?
テストがいいのはわかったけど、なんでなの?
テストは、「アクティブリコール」の1つ


アクティブリコールとは、記憶から情報を能動的に思い出そうとする学習技法・認知プロセスの1つです。
たとえば…
受動的:教科書を読む、講義を聞く
能動的:問題を解く、説明する、思い出す
能動的に学習すると…
- 脳から情報を取り出す練習になる(記憶の検索練習)
- 使った神経回路が強化される(記憶回路の強化)
- 何を知っていて何を知らないかが明確になる
能動的な学習で、単純な暗記ではなく「理解に基づいた記憶」が形成されます。
能動的に情報を取り出せた成功体験は学習意欲を高めることも。
テストによって「分散学習効果」も活用できる


分散学習は、時間間隔をあけて、繰り返し学ぶ方法です。
間隔をあけると、長期記憶として記憶が定着しやすくなります。
過去問などの問題演習を続けると、自然と分散学習に。
テストで「学習の転移」の促進


学習の転移とは、学習した知識をちがう状況に応用する能力です。
たとえば“生物”で学んだ知識を“薬理”で活かすなんてざらにありますよね。
学習の転移を活用することで、学習のコスパが向上します。
過去問を1年分やるだけでも、学習の転移を活用しまくりです。
1教科の青本が終わる気がしないときの突破のカギを確認しておく
テストの効果は挙げきれない!


テストの効果は、多岐にわたります。
- 弱点の発見や対策を考えられる。
- 問題を解く過程で、知識がより深く記憶に刻まれる。
- 異なる文脈を経由して学習すると、記憶の手掛かりが増加し、想起しやすくなる。
・・・・
何よりも、問題形式の慣れと、出題パターンの予測ができます。
そして、出題パターンを知れれば、その後のインプットの作業を大幅に削減可能です。
時間が無い中で、暗記すべきではないポイントを暗記していても仕方ありません。
まとめ:たしかに過去問やらんとね
- 「アクティブリコール」の1つ
- 「分散学習効果」も活用できる
- 「学習の転移」の促進
テストによる効果は相互に作用し合い、学習の好循環を生み出します。
そのため、知識のインプットだけでなく、問題演習によるアウトプット練習が学習において不可欠なのです。