「とりあえず覚える」から抜け出せないあなたへ─【理解】に時間をかけることの意味

要点集

理解する前に覚えようとすると、知識がつながらず効率が落ちる。
「覚える前に理解する」ことで、記憶が定着しやすくなり、他教科への応用も可能に。
時間がかかっても“理解”に投資することが、結果的に効率の良い学習につながる。

目次

「理解」を避ける危険性

成績が伸び悩む人ほど
教材に書いてあることが、「ちんぷんかんぷん」に感じることも多いと思います。

そして、「理解する」というステップには時間がかかるため、焦れば焦るほど、

と、とりあえず覚えよう!

と暗記で乗り切ろうとしてしまいます。

たしかに暗記が得意な人なら、暗記主体で対応できるかもしれません。

しかし、薬剤師国家試験の範囲は非常に広く、
暗記だけで押し切るのは現実的ではありません。

しかも、薬剤師国家試験は全教科が横断的に関係しているため、
ある教科の理解が他教科の理解を助けてくれるという構造になっています。

結果的に、暗記だけでは勉強がなかなか進まないリスクがあります。

「理解」すると効率が上がる

一度「理解する」ことに時間を使えば…

  • 記憶が定着しやすくなる
  • 暗記の量が減る
  • スムーズ次の教科へ進める

つまり、最初に時間をかけて理解した方が、
結果的に勉強全体の効率が上がるということです。

例えば過去問も、「とにかく覚える」ではなく、
「なぜこの問題が出ているのか」「どんな知識を問いたいのか」を理解しながら解くことで、
知識が頭に入りやすくなります。

ゴロ助の不合格体験談

私自身、現役時代はとにかくすべてを覚えようとして、
青本の小さな文字まですべて目を通していました。

けれど理解を意識していなかったため、1歩進んでは2歩下がるような感覚で、
結局どの情報が重要なのかも見失っていました。

情報が点としてバラバラで、繋がりが見えなかったのです。

そんな状態だった私に、

理解すれば暗記が減るよ!!

と教えてくれたのは、余裕をもって現役合格した友人でした。

その言葉は、今では「諦めないこと」と並ぶ、私にとって大切な指針です。

対策案:理解のコツ

もし今、時間がかかるからと「理解すること」を避けているのなら、
まずは少しだけ意識を変えてみてください。

「すぐに覚えようとする」のではなく、
「まずは仕組みを理解しよう」と考えるだけで、暗記の負担は大きく減ります。

たとえば──
物理・化学・薬剤など:原理を理解すれば、式の丸暗記が不要になり、自分で導けるように。
薬理受容体の役割を理解すれば、薬の作用の覚え方が変わる

そして、理解を深めるには「全体像を把握する」ことも効果的です。

「青本、終わる気がしない…」と感じたあなたへ。突破のカギは【全体像】を掴むこと。

まとめ

一見遠回りに思えても、「理解」は必ずあなたの勉強をラクにしてくれます。

暗記しかないことを、一生懸命理解しようとしないように注意は必要ですが、
ぜひ、一歩立ち止まって
「これは、本当に覚えるしかないこと?
それとも、理解すれば自然に覚えられること?

「覚える前に理解する」ことを意識してみてください。

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